さて、本日20時から、トルコの政策金利発表があります。事前予想では+2.5%利上げの37.5%なる予想ですが、ちょっと現在のインフレについて数値みていきます。
トルコ コアインフレ率 (前年同月比)
さて、生鮮食品を抜いたコアインフレは、前年同月比で+69.76%です。まあ、アルゼンチンの150%とかと比べたらダメですがかなりのインフレです。(;^_^
どうしても前年比で比すると、高くなってしまうのは、金融を引き締めて正常化の試みが今年の春以降ですから、どちらかというと、前月比の数字が気になります。
トルコ インフレ率 (前月比)
ということで、こちらは、前月比のインフレ率です。
7月が6月と比して、+9.4%
8月は7月と比して、+9%
9月は8月と比して、+4.7%
10月は9月と比して、+3.4%
です。
明らかに、金融政策が功をなしてきていそうです。プラス、原油価格が下落している恩恵もありそうです。
政策金利
政策金利は、こちら。
5月から政策を変更し、金融正常化に向けて引き上げてきています。
6月 +6.5%
7月 +2.5%
8月 +7.5%
9月 +5%
10月 +5%
そして、今回予想が、+2.5% です。。
前月比のインフレが、+3.4%ですから、それくらいが妥当な数字に見えます。
対ドル
ドル/トルコリラがローソク足です。オレンジ色がドルの強弱を示す、ドルインデックスです。
黄色の四角の部分が、今年の5月~現在です。オレンジ色のドルインデックスが下落して、ドルが相対的に弱い動きとなっていますが、ドル/トルコリラは上昇しています。
相対的に弱く推移したドルより、トルコリラが弱くなり、通貨安をまだ止められていません。
幸い円がとても弱く推移しているので、トルコリラ円は緩やかな下落くらいとなりました。
金融正常化?
トルコのインフレ率の推移をみると、確実に金利上昇のお陰でインフレ率がまともな数字に落ち着いてきました。しかし、通貨安が以前とまりません。
しかしインフレは、種火がくすぶって、火消しするのは至難の業ですねー。米国も金利を5.25%まで利上げして、ようやく火消しとなりました。
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中銀の準備高が高水準で推移していきているというグッドニュース↓ロイター
今晩の政策金利から目が離せません。。