さて、昨日、日経ラジオを聴いていましたら、「日本が適切なインフレ対応をしないので、通貨がトルコのケースと似てきた」というような内容でした。ご存じトルコは、適切な金融政策をせずに、国民のポピュリズムを優先した結果、通貨が暴落して、自国民が自国のホテルに宿泊できない状況にまで通貨安が進行してしまいました。(;^_^
トルコの政策金利
前月比4.7%のインフレのトルコ、物価が4.7上昇しているので、政策金利もさらに5%くらい上げるのが適当との予想でしたが、結果は予想通り5%上昇して35%です。
下図は、トルコの前月比のインフレのチャートですが、前々月は、9%以上のインフレでしたが、今回は4.7まで下落してきました。良い兆候です。
最弱の通貨だったトルコリラが正常な金融政策になってきました。
自国が信用できなくなった国
長年の間違った金融政策でリラの価値が毎月落ちていました。2021年の11月は、たった一月で、40%の価値が低下しています。直近3年間で1/4にまで価値が低下しています。(対ドル)
自国民は、自国通貨を信用せずに、給与がでたら、全額を外貨や食料に変えていたとのことです。日本も対岸の火事ではなくなってきています。この10年で円の価値が1/2に低下しています。日本人が自国通貨を信用しなくなると、トルコ人のように、預貯金を外貨に換えて、給与がでたらドル資産やビットコイン等に換金しだしたら、通貨安に拍車がかかってしまいます。
先日のドル円が150円を超えた時、まるで新興国通貨のような荒い値動きをしたのが、少し怖い印象を持ちました。
個人で対策を
さて、嘆いてばかりいられません。ここは個人で対策していかないと、ちょっと思っていることを書いてみます。
・円安が寄与する会社の株式を買う。
円安によって、輸出で恩恵を受ける会社は、ここ最近業績が続伸しています。このような会社の株を買うことで円安時のリスクヘッジになる可能性があります。
個人的には、いくつかの円安寄与銘柄を保有しています。考察でブログに掲載している銘柄群です。
・不動産
今、東京のマンション新築平均価格が1.29億です。なんと前年同月比で60%上昇しています。インフレ時には、不動産が強いといわれます。
しかし、1.2億のマンションって、もう普通の日本人は買えない値段です。仮に手付金2000万払って、夫婦共に5000万ずつローン組んで1.2億、、夫婦で1億の借り入れ返すのは、正直普通の仕事じゃ厳しすぎます。一体全体誰が買っているのだろう。。
しかし、不動産って投資用はすでに高いし利回り低い割に家賃が停滞しているから、背負うリスクに対してリワードが低いと感じます。田舎で100万円くらいで売っている畑付きの家とかよさそうですが。。。
・通貨
個人的に、トルコリラ円をロング中です。金利差が35%あるので、1万通貨で30円/日~の金利差が入ります。(撤退ラインは、必須ですが、、(;^_^ )
トルコも中東の緊張が高まっていますが、今の5円という割安感と金融正常化というのが魅力に感じました。
財政健全でいえば、例えばノルウェーの通貨クローネとかどうなのかな。ニュージーランドあたりが一番地政学リスク低くて財政も健全で良いのかも知れません。。
→妻の預金はニュージーランドドルです。
・商品
デジタルゴールドのビットコインやゴールドもインフレ時にはよく逃げ場所として名前が上がりますが、ゴールドは金利がつかないからなー。そしてビットコインは身銭を入れるには、昭和の人間からしたら、ためらいがあります。(;^_^
個別銘柄
遠藤照明6932:上方修正の内容、とてもよかったのに、まだ気づかれていないのかな?
上半期で純利1.8倍にまで引き上げています。国内、海外ともに順調とのこと。ちょこっと今朝買い増した。
綜研化学4972:こちらは11%上昇。中国市場で粘着剤が好調。
よし、今日も奮闘していきまーす。。