投資家KAJI の トレード戦略ブログ

KAJI(カジ):元教育職20年・投資{株式・FX・CFD・オプション}、民泊事業・賃貸業・太陽光事業等を実施中。常に悪戦苦闘!このブログはトライ&エラーで、精進していくための記録用です。

FXのスワップ(金利差)の出金、各社の大きな違い?

 さて、日本は長年低金利、0金利政策をしており、そこでFXで高金利な国の通貨を買うことによって、日々スワップ金利が利益として入ってきます。高金利通貨を長期で保有することを考えている人にとっては、大切なのが、どこの会社で口座を開設するか?です

 

各業者のスワップの取り扱いの違い

 これ、結構大切なポイントと実感しました。スプレッド(手数料)の低い会社ばかりに目がいきがちですが、実は、スワップの扱い方は各社様々です。

スワップ金利の利益確定のタイミング

 例えば3年間高金利通貨を保有して、価格は変動なしと仮定します。100万円口座にあるとして、スワップ金利が10000円/日、発生するとします。

A証券の場合:日々10000円を利益として確定して口座資金に振り替えられます。なので、1年後には、口座資金は465万円(元本100万円+金利365万円)になります。利益として確定されるので、毎年税金を申告して税金(365万円の20%)を支払います。毎日利益として口座資金にプールされていくので、年金代わりに現金での出金が容易です。

B証券の場合:日々の10000円のスワップ金利は、評価益として上乗せされていきます。なので口座資金は100万円のまま。そして1年後の口座資金は100万円と変わらず、評価益が365万円になります。勿論その年度の税金の申告はなしです。そして、たまに現金で引き出しすると、100万円の口座資金が元本割れしていきます。3年後に決済したタイミングでスワップ金利3年分(1095万円に対して20%)の税金を申告します。

 

小さく見えても大きな違い

スワップ金利を自由に使いたい人

 たまに、スワップ金利を出金して美味しいレストランに行こう!と思っている人は、絶対A証券を選択すべきです。仮に1年後に50万円出金したら、A証券の口座残高は、465万→415万円、B証券は100万円→50万円になります。トータルでの資金は同じでも、資金の自由度が全く異なります

複利で積極的に積み増ししたい人

 スワップキャピタルゲインと考えて評価益で問題ない人は、B証券で良いです。また、スワップ複利運用でさらに積み増していくと考えている人は、B証券の方が有利です。A証券の場合は、毎年税金を払うので、複利の力が若干弱くなりますので。

※ただし複利運用を別の商品で積立てしたい人はA証券を使うべきです。B証券は、決済するまで、口座から資金を移動できませんから。

 

中期・長期運用の場合は、途中で証券会社(FX会社)を変更するのが、そこそこ困難なので、事前に特徴をよく見ておいて方が良いと思ってまとめてみましたー。スワップ金利の金額やスプレッドより、重要な部分かも知れません。

現在高金利でも、世界中で毎年大きな有事がありますし、先のことは、わかりませんけどねー。(^^;