何社か思った数字がでずに、もう少し数字をみる勉強をしないと!と思っています。中でも特に今後は気をつけてみていきたいもの、「在庫について」です。在庫は、棚卸資産、商品、製品、仕掛け金のような名目で掲載されています。自分用のメモとして書いておきます。
在庫が増えると収入が増えるカラクリ
■一般論
粗利益って下記のように計算してしまいがちです。投資本にも下記のように記載されてる。
粗利益=売上-仕入れ価格(原価)
100円のお菓子を仕入れて150円で販売すると、
粗利益=150円-100円で粗利が50円になります。
■損益計算では・・
しかし、会計上では、
粗利益=売上-(仕入れ+期首在庫-期末在庫)
で計算されます。この式を展開すると
粗利益=売上-仕入れ+増えた在庫 ※増えた在庫(期末在庫-期首在庫)
となり、増えた在庫分が粗利益にプラスとして計上されるカラクリです。
100円のお菓子を10個仕入れて150円で5個売れるとする。(在庫5個余る)
粗利益=750円(売上)-1000円(仕入)+500円(増えた在庫)
=250円
実際の現金の流れは、期間中、1000円の仕入れをして750円の収入なので、-250円の赤字です。しかし、余った在庫は売上(資産)として計上され、上記ですと、余った在庫5個(500円分)がプラスに計上されるので、まるで儲かっているような錯覚に陥ってしまいます。黒字倒産ってこういうカラクリなんですね。
在庫増加が気になる時は、営業CFが黒字かを確認
PLでは、売上利益に足されてしまう在庫増加分、実際には、売れない商品(滞留在庫)になる可能性もあるし、PLの数字が見栄えよく見えてしまうので要警戒です。そこで、CF計算書の営業CFをみると、この在庫増加分が棚卸資産としてマイナス計上されています。PLでは利益がでているようにみえても、営業CFをみると、実際の現金収支では赤字、、というのがあります。
→在庫はPLでは売上利益として計上されるので、最悪粉飾決算のために在庫を増やしている可能性もある。
財務3表は大切ですねー。
在庫は罪子と書くようです。(-_-;)