投資家KAJI の トレード戦略ブログ

KAJI(カジ):元教育職20年・投資{株式・FX・CFD・オプション}、民泊事業・賃貸業・太陽光事業等を実施中。常に悪戦苦闘!このブログはトライ&エラーで、精進していくための記録用です。

クロスプラスの分析

 さて、昨日決算が出て、注目したのはクロスプラス(3320)です。このブログ、視聴者もわずかなので、個別株紹介してもなにも影響ないので書いてみます。(^^;

 

基本情報

 クロスプラスの基本情報。スタンダード、株価722円、時価60億、ROE3.61%、通期予想に対してのPER11倍。よく見かける数値の保守的な印象の銘柄です。積極的に投資して事業拡大しているような会社でないので、PERも株価も妥当な数値かと思います。洋服の卸や婦人服を専門店でも展開しているようです。

 売り上げの80%はODM生産とのことです。ODM生産とは、取引先ブランドのデザインの提案、生産、納品を一括する形態のようです。デザインから納品まで一括できると強みはありそうです。自社でデザインした服にタグさえ付け替えれば良いわけですから。

 社長は山本大寛氏で、東京大学院卒で2014年に就任しています。創業者のお孫さんとたまたま結婚して、異業者から転職して跡を継いでいるようです。大株主の辻村隆幸(7.7%)がその親族の方ですね、恐らく。

 1Qでの数字に注目です。売り上げは通期予想のほぼ予想通りの展開で、148億(通期予想580億)、営業利益が7億6千万です。利益率が約5%で前年1Qは2.7%です。要は売り上げは微増だが、利益率が改善してきているので、EPSが120円(前年40円)に改善されています。しかし結構インパクトのある売り上げ数値ですね。直近ではパステルマスクがイオン系列で飛ぶように売れたようです。

 

利益率改善

 過去調べましたら2020年の3Qは営業利益率9.9%という時があり、後で理由調べてみます。さて、今期の利益改善の理由ですが、

・価格転嫁を進めた

・アセアン生産比率を高め原価の低減を図った

・得意先へ直接納品を増やし、物流コストを削減

とまあ、このようなプラスの理由でした。経常利益も若干増えているのは投資での特別益が多少あったようです。

 

 この数字がある程度継続できるのか一過性で終えてしまうのかが問題です。昨日の夜間取引で株価が+8%と急上昇していましたが、一応今後の株価を見ていくのは、面白いと思い掲載しました。