タレントのタムケンさん、芸能活動や焼肉、中華屋、各企業とのコラボ商品、やり手だなーと思ってたら、50歳で再チャレンジで渡米する。現状を変えて挑戦するのは、なかなかできることではないので、応援したくなります。
投資脳を育てる・・
行動経済学の本を読んでいて、株式投資にも結構あてはまることが多いと感じ、ちょっとコラム書いてみます。
参考文献:ダニエル・カーネマン著 ファストスロー
:橋本之克著 行動経済学
保有効果
人が何かを保有した時、保有した瞬間に本来の価格以上に価値があると思い込んでしまう現象。そして、保有している時間が長いほど、目にする機会も多くなり、自然と愛着がわいてきます。結果的に、さらに価値があると思い込んでしまいます。
この現象、株式投資でも同様のことがおきます。その銘柄を買った瞬間、この会社はもっと価値があると思い込んでしまいますし、保有期間が長いと一層愛着が湧き、手放せなくなります。
IKEA効果
IKEAの家具はDIYで自分自身で組み立てるために、多少の労力が必要です。そして、多少の労力をかけて作った家具は、より価値があるものとして捉えてしまう現象。あとスマホのゲームも、時間をかけてアイテムを獲得してレベルアップしたものはより価値があると思いこみ、結果的にゲームをいつまでも消去できません。
努力して得た地位を捨てるのも、かなり難しい。高齢者でまだ会社の代表をやってる人がいますが、努力して(IKEA効果)得た地位(保有効果)を手放すのは相当に難しいのでしょう。
投資でいうと、努力してようやく見つけた投資先(銘柄)は、手放すことができない状態です。
損失回避
これは、プロスペクト理論と名付けられていますが、人は得た利益での快感より、被った不利益での不快を2倍以上に感じるというもの。例えば、投資で100万が200万になった喜びより、100万が50万になった不快の感情が激しいというもの。なので結果的に損失を回避する行動をしてしまいます。
投資に置き換えると、2つの悪い現象が起きてしまいます。
1.確率で考えたら、優位性のある投資でも、もし失敗したらと感じ、行動できない。
1円でも損をしたくない(預金を減らしたくない)と感じ、優位性があっても、リスクのあるものを回避してしまう。確率で考えれば有利な状況でも、何もしないを選択してしまいます。
2.持っている銘柄が評価損を抱えているが、これを確定すれば損失となるので、見て見ぬふりをして損失を回避してしまう。回避した評価損はさらに大きく膨らむことが多く、結果的に塩漬け(損失を放置しておくこと)という最悪の判断をしてしまう。
逆に評価益が出た時は、すぐに獲得しようする本能が働き薄利になる。
この行動は人間の本能のようです。生きるために、目の前の果実はすぐに採り(薄利)、リスクはなるべく回避する。
投資脳とは?
これらを考えると、普通に行動して投資をしていると、ほとんどの人が知らず知らずトータルで負けてしまう行動をとってしまいます。上記の本能に逆らうには、人間は上述した性質を持っているので、リスクとリワードを毎回しっかり考えて、リワード>リスクとなるよう優位性を探して、数をこなしていくしかありません。
リスクリワードの割合
上記表は、バルサラの破産確率の表です。赤い箇所が、資金が減っていき、いずれ破産するエリアです。例えば、ペイオフレシオ(リスクリワード)が2の箇所を見ると、勝率が40%でも資金が増えていきます。3の箇所をみるとトータルの勝率が3割でも資金が増えていきます。なので、重要なのは、勝率よりもペイオフレシオだと感じます。
何かに投資するとき、真っ先に考えることは、自分が損失する可能性の金額<自分が得る可能性の金額の割合(レシオ)がどれほどか?を意識して、保有効果やIKEA効果は横に置いておき、数字だけで判断するのが投資脳的な考えと思いブログ書いてみました。
偉そ~うに書きましたが、10月の成績は全くよろしくありません。
悪しからずご了承ください。チーン(-_-;)