私も最初は
「短期金利?政策金利?TIBOR?長期金利?」
と、ほぼ理解していませんでした。ただ、これが分からないまま金融ニュースを読んでいると、重要な局面ほど意味が分からなくなる。
なので、もし同じようにモヤっとしている方がいたら、と思い、できるだけ噛み砕いて書いてみます。
① すべての土台になる「政策金利」
政策金利(ここでは0.5%で説明)
政策金利とは、日本銀行が決定する金利で、
すべての金利の基準(フロア)になります。
なぜ基準になるのか?
銀行はお金を日銀の当座預金に置いておくだけで、その金利がもらえるからです。
例
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A銀行がお金を余らせた
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とりあえず日銀の当座預金に預ける
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→ 年0.5%の利息がつく
この時点で、
A銀行は「0.5%未満で誰かに貸す理由がない」状態になります。
② 銀行同士の貸し借り「TIBOR(短期金利)」
TIBORとは?
TIBORとは、
銀行同士が資金を貸し借りする際の基準金利で、一般に短期金利と呼ばれます。
ポイントは
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相手は日銀ではなく「他の銀行」
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日銀よりわずかだが信用リスクがある
そのため、
TIBOR = 政策金利 + アルファ
となります。
「日銀に預けるよりは、ちょっとだけ高くないと割に合わないよね」
という、極めて合理的な話です。
③ 企業・住宅ローンはさらに上乗せ
企業融資(住宅ローンも同じ構造)
企業や個人への貸し出しは、
銀行同士よりもさらに貸し倒れリスクが高い。
そのため金利は、
企業融資金利 = TIBOR + さらにアルファ
となります。この時、優良企業に貸し出す金利を短期プライムレート(短プラ)と呼びます。
会社の信用力、業種、個人なら年収や勤務先によって、
この「アルファ」の大きさが変わる、というわけです。
まとめ:金利は「3階建て構造」で考える
ここまでを整理すると、金利はこんな構造になります。
金利の3階建てイメージ
1階:政策金利
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日銀が決める
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すべての金利のフロア(床)
2階:TIBOR(短期金利)
3階:企業融資・住宅ローン
現在の水準感(目安)
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1階:約0.5%
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2階:約0.5〜0.9%
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3階:約1%〜15%
また、国の債券(=国の借金)につく金利は、
2年債、5年債、10年債、30年債といった具合に、
上記の民間金利とは少し別の仕組みで決まります。
国債の金利は、
「民間がこの国の借金を引き受けるなら、最低でもこれくらいは欲しい」
という水準で、オークション方式(入札)によって決定されます。
つまり、
「その金利では引き受けたくない」
と思う投資家が増えれば、
国債の金利は自然と上がっていく構造です。
そして、
今の日本にとっての“時限爆弾”とは、まさにこの
国債利回りのことを指しています。
なぜ時限爆弾なのかは、これまでのブログでたくさん議論してきましたので割愛いたします。