昨日は2本目のブログで掲載しましたが、足元の市場を見ていると、すでに円キャリー取引の逆回転が始まりつつあるように見えます。
改めて、円キャリー取引をおさらいしておきます。
改めて整理:円キャリー取引とは何か
円キャリー(順回転)
海外勢がドルを担保に
→ 低金利の円を借りる(円安が進む)
→ その資金で米国株などのリスク資産を買う
「円安 × 米国株高」という相場が成立します。
円キャリーの逆回転(巻き戻し)
米国市場が売られる(特に半導体などのリスク資産)
→ 借りていた円を返済する
→ 円高が進む
→ 日本市場から資金が引き揚げられる
今起きているのは、まさにこの流れに入りかけている状態です。
借金を借金で返す、日本財政の負のスパイラル
今年の補正予算が通り、来年度の国の借金の純増分は以下の水準になります。
合計で約35兆円規模。
※これは借り換え国債を除いた、純増ベースで増加した借金です。
問題は、まだ本格的にゼロ金利時代の国債の借り換えが増えていない段階にもかかわらず、すでに「利息を借金で返す構造」に深く入り込んでいる点です。
仮に、現実的にはほぼ不可能ですが、来年度に35兆円の歳出削減ができたとしても、
日本の財政構造が改善できない状況にまで追い込まれている点です。
過去を振り返っても、既得権益に本格的にメスを入れられた例はほとんどありません。
削減できても数千億円規模が限界、というのが現実かと。
「名目成長すれば大丈夫」という危うさ
現在の政策ロジックは、
通貨安によるインフレで名目成長すれば、借金問題は相対的に軽くなる
という考え方に依存しています。
しかし、この方法を本格的に実行してきた国の多くは、
最終的に通貨価値を大きく毀損し、経済そのものが沈没してきました。
いま日本が切っている舵は、
それほどリスクの高い方向であるという自覚が必要だと思います。
円キャリーの巻き戻しで海外勢が本格的に市場から抜けた後、
長期的には円の実質価値が大きく毀損していく可能性は、かなり高いと見ています。
とにかく、個人が巻き込まれないよう互いに最大限にプラスと捉えて戦略していきましょう!嘆いてばかりいられないのです。
本日のメモ:TRIPLA(5136)
旅行系ITビジネス(ネット予約)を展開するTRIPLA。
今回の決算は、数字だけ見れば非常に良好です。
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売上:前年比 +37%
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営業利益:+92%
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EPS:84円(PER 約20倍)
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PBR:約5倍
会社側のコメントの引用↓
円安の影響により訪日外国人旅行者の需要は高水準で推移しており、インバウンド需要が業界全体を牽引している
一方で気になるのは、直近で
中国→大阪間のフライト利用者が約6割減少しているという点。
日中関係の悪化や地政学的リスクは、
インバウンド関連、とりわけ中国依存度の高い分野にとっては無視できない要因です。
今の状態が決算に反映されるのは、はやくても3ヶ月後~なので要注意は必要かと。
それでは、良い1日をー。!(^^)!