投資家KAJI の トレード戦略ブログ

投資家カジ:元教育職20年・投資・民泊・賃貸業・太陽光事業等を実施中。常に悪戦苦闘!このブログはトライ&エラーで、精進していくための記録用です。

円キャリーの巻き戻しシナリオ・・・これも確率が高い・・・

■ 円キャリートレードに“逆流”の兆し

ここ数日の日本国債の急落(=金利急騰)を受け、海外の有識者の X では
「円キャリーが爆発的に逆回転する」 という投稿が一気に増えてきました。
今回はそのシナリオを整理してみます。彼らの投稿では主に以下のようなことを指摘しています。これは、十分起こり得る可能性のある流れです。


■ 円キャリー1.7兆ドルの正体

現在、日本の政策金利は 0.5%。
世界の投資家は、手元のドル建て資産を担保にして、日本の金融機関などから低金利で円を調達してきました。

その累計規模は 約 1.7 兆ドル とも推計されています。

仕組みとしては非常にシンプルです。

  1. ドルを担保にして、円を借りる(=円ショートを作る)

  2. 借りた円をドルに替え、米国株・債券などに投資するNVIDIAなど)

担保のドルはそのまま。
円を借りて外貨に替えるため、円安が進むほど返済が有利になり、キャリー取引は拡大してきました。


■ しかし今、“円調達コスト”が急上昇している

問題はここからです。

最近、日本の 長期金利が急騰 しています。正確には、
クロスカレンシーベーシス(円調達コスト) が急激に悪化しています。

悪化の背景は以下の3つ。

  • 円を借りたい短期需要が急増している

  • 日本国債長期金利上昇を日銀が抑えきれないリスク

  • 日銀が利上げに動く可能性が高まっている

実際の数字を見ると、

  • ほんの少し前: −20bp

  • 現在: −60bp 前後

と、円を借りるコストが一気に高くなっているのです。

 


■ 起こり得るシナリオ

もしこのまま長期金利が上がり続けると、一般に言われる「トリプル安」ではなく、

  • 債券安(国債利回り急騰)

  • 株安(世界のリスク資産売り)

  • 円高(円キャリーの巻き戻し)

という、“日本特有の相場崩壊パターン”が起こる可能性があります。


■ 円キャリー1.7兆ドルが逆回転したら

想定される動きは次の通りです。

  1. 投資家は保有する米株などを売却(世界株安)

  2. 担保のドルで円を買い戻して返済(強烈な円高

  3. 日本株も連れ安(昨年の植田ショックの再来)

これは、昨年の日銀利上げの際に見られた現象の“拡大版”です。


片山さつきの狙いは「円キャリー逆回転」なのか?

もちろん、彼女が“そこまで精密な戦略”を描いているかどうかは不明です。

しかし、結果として、

円安を止める“最後の通貨カード”を引きにいく動き
に彼女の政策姿勢が重なって見える

という見方は成立します。

円安の責任を政権が直接負わず、
「外部環境の急変(=円キャリー逆流)のせい」にできるという政治的メリットもあるからです。

この読みが当たっている可能性はゼロではありません。


■ 第2波は「再び円安」

ここまでが“第1波(円高ショック)”。

しかし、その後は

  • 長期金利上昇

  • 財政不安の顕在化

  • 日本国債のリスクプレミアム拡大

により、再び円安方向へ戻される可能性が高いと考えています。

つまり、

1波:円キャリー逆回転 → 円高
2波:日本の財政不安 → 再び円安

という二段階構造になるイメージです。


■ チャンスは第1波の“混乱期”に訪れる

もしこの1波が本当に発生するなら、
外貨や株式を買い増す絶好のタイミング が訪れる可能性があります。

短期的な円高ショックはチャンスでもあり、
日本にとっては最大のリスクでもある——。

今の相場は、そんな岐路に立っているように見えます。