これまで日銀が日本の借金の半分を持つという異常事態から徐々に正常化に向けて方針を転換しています。植田さんは本当ご苦労を察します。政府はさらに借金増加させて、正常化の道が極めて不可能に近くなってきたからです。
日銀が利上げしにくい理由の一つは以下の理由です
ブルームバーグの記事
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■ 日銀が「利上げしにくい理由」の一つ
日銀は、これまで ゼロ金利の国債を大量に買い入れてきました(月6兆円規模)。
これらの国債から入ってくる利息は、ほぼゼロです。(ゼロ金利政策)
一方で、銀行は貸出需要が弱いので、企業に貸すより 日銀当座預金に資金を置いて政策金利0.5%をもらう方が得 という構造になっており、日銀の当座預金に巨額の残高が積み上がっています。
この結果、次のような「逆ザヤ」(収入<支出)が発生しています。
◎ 日銀の収支の流れ
<収入>
<支出>
→ これによって 日銀は恒常的な赤字に陥っています。
これまで、日本の借金は日銀が保有しているから安全といっていたリフレ派の人たち。安全どころか、たこ足によって借金がさらにふくらむ仕組みに陥ってしまったのです。
日銀の赤字はもちろん政府の赤字になるので、結果的に私たちにつけがくるという仕組みです。 本当足元で起きていることは怖いですよー。
■ ここで“利上げ”をすると何が起こる?
もし政策金利を 0.5% → 1.0% に引き上げれば…
つまり、利上げするほど日銀の赤字が悪化する構造になっている。
だからこそ日銀は、「本当は利上げしたいけど、やると自分が死ぬ」というジレンマに陥っているわけです。これも異次元の金融緩和の負の遺産です。
今朝の記事を読み解いてみましょう!
これが意味しているのは
■財務省「国債は増額余地あり」
今日のブルームバーグ記事は、実はかなり重要なシグナルを出しています。
ポイントは3つだけ。
■① 財務省は「長期債はまだ発行できる」と言った
これは表向きは“市場に余裕がある”ように聞こえますが、実態は逆。
民間銀行に国債を押し付ける前提の発言です。
銀行は規制産業で政府の方針に逆らいにくい。
つまり、
「政府はまだ借金を増やすから、銀行の皆さんもっと買ってね」
という圧力。
■② でも銀行はすでに国債で大きな含み損
たとえばりそなHDはすでに
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国債の評価損:998億円
金利が上がればこの損失はさらに増える。
そんな状況でも「長期債をもっと買え」と言われている。
これは銀行にとっては相当なストレス。
■③ 銀行の返答は「短期なら買う。長期・超長期は怖い」
この記事で一番重要な部分。
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短期債:まだ買える(景気や担保ニーズで需要)
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長期債:銀行がなんとか買える(本音は嫌)
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超長期債:生命保険会社がもう買わない(需要壊滅)
これはつまり、
日本の財政は“長期になるほど信頼できない”
と金融機関側が判断し始めているということ。
超長期(30年・40年)金利が過去最高に上がっているのは、その表れとなります。