投資家KAJI の トレード戦略ブログ

投資家カジ:元教育職20年・投資・民泊・賃貸業・太陽光事業等を実施中。常に悪戦苦闘!このブログはトライ&エラーで、精進していくための記録用です。

長期金利ショックが起きた国では「最初に何が起きたか?」

今日は、実際に長期金利の急騰=債務危機を経験した国の“初動”がどう動いたのかを調べていました。
特に参考にしたのは トルコ・イギリス(トラスショック)・アルゼンチン の3つのケースです。

結論から言うと、どの国も「同じ順番」で市場が壊れていきます。


■① 初動:銀行株が壊滅的に売られる

最初にダメージを受けるのは銀行セクターです。

  • 国債を大量に保有している銀行ほど、金利上昇 → 国債価格下落 → 評価損が一気に膨張

  • 不良債権化リスクが意識され、真っ先に売られる

  • これはトルコもアルゼンチンもイギリスも“共通パターン”

日本に置き換えると、
メガバンクより地方銀行の方が圧倒的に危険です。
メガは海外資産によるヘッジが効きますが、地銀は国債依存の比率が高いからです。


■② 次に、不動産セクターが暴落する

第二波は不動産市場です。

  • 金利上昇で住宅ローン金利が急騰

  • 借り手が一気に消える

  • 不動産企業は自己資本比率が低い会社が多く、金利上昇=利払い負担が爆増

この「需要消滅」と「財務悪化」のダブルパンチで、大幅下落が発生します。


■③ 最終フェーズ:通貨安で“名目株価だけ”上昇する

債務危機の終盤では、
通貨安 → インフレ → 名目ベースでは株が上がるフェーズに入ります。

ただしこれは“実質的な株高”ではありません。

  • トルコ:株価上昇 → しかし通貨価値は数年で70%消失

  • アルゼンチン:指数は上がる → ドル換算では半分以下に

通貨安による“見かけの株高”にすぎず、景気が良くなったわけではありません。


■市場はこの順番で動く

  1. 第一段階:急激な暴落(銀行・不動産中心)

  2. 第二段階:通貨安による“名目だけの株価上昇”

過去の国はどこもこの順番でした。


■では、日本でこれが「いつ」起きるのか?

私の見立てでは、
長期金利が2%を明確に超えたタイミングです。

そしてそれが最も起きやすいのは、

2026〜2028年頃

理由は明確で、
1160兆円のゼロ金利時代の借り換え(リファイナンス)が本格化する時期だからです。

このタイミングで長期金利が2%を突破すると、
ほぼ確実に 海外勢が発端となった日本の財政に懸念した売りが起こり、トリプルショック(債券・株・通貨)安 が発生します。


■想定される日本の株式市場へのインパク

過去の類似国を参考にすると、日経平均の下落幅は以下のように推計できます。

  • イギリス型(トラスショック):–15%前後

  • トルコ型:–20〜30%

  • アルゼンチン型:–40〜60%

日本の場合、おそらく –20〜30% がもっとも現実的です。

現在の日経平均48,650円
9,700〜14,600円 程度の下落が起こりうる計算になります。


■まとめ

  • 長期金利ショックの初動は必ず「銀行株の急落」から始まる

  • 次に不動産が崩れ、最後は通貨安によって名目だけ株が上がる

  • 日本での発生確率が最も高いのは 2026〜2028年

  • 日経平均20〜30%下落が現実的シナリオ

  • その後は、インフレの名目値分、株は上昇する