投資家KAJI の トレード戦略ブログ

投資家カジ:元教育職20年・投資・民泊・賃貸業・太陽光事業等を実施中。常に悪戦苦闘!このブログはトライ&エラーで、精進していくための記録用です。

利払い22兆円時代の到来。いよいよ“アルゼンチン水準”へ

まず、日本の債務の全体像から整理します。
長期債務(国と地方の合計)は 1,315兆円
ただし計算をシンプルにするため、ここでは 普通国債残高 1,160兆円 をベースに話を進めます。

なお最近、「国債は借金ではない」と主張する人を見かけますが、国債は会計上まぎれもなく負債です。
バランスシート上の“債務”を借金ではないと言い張るのは、もはや逆立ちしたロジックとしか言いようがありません。


■ シミュレーションの前提

できるだけ“控えめ”に、甘めの条件で計算します。

① 債務残高

金利

  • 初年度:0.8%(ゼロ金利時代の遺産)

  • 以後、借換債が金利上昇の影響を受け、毎年10%ずつ平均金利が上昇

  • ただし、平均金利は最大 2%までという“優しい前提”に設定

※現実の長期金利はすでに 1.73% なので、むしろ控えめすぎる想定です。

③ 新規赤字国債の発行

  • 毎年6兆円(これは過去の実績より低く設定した“甘い数字”)


■ 2026〜2035年シミュレーション

(単位:兆円)

年度 期首債務 平均金利 利払い 期末債務(+6兆円)
2026 1,160 0.80% 9.28 1,166
2027 1,166 0.92% 10.73 1,172
2028 1,172 1.04% 12.19 1,178
2029 1,178 1.16% 13.66 1,184
2030 1,184 1.28% 15.16 1,190
2031 1,190 1.40% 16.66 1,196
2032 1,196 1.52% 18.18 1,202
2033 1,202 1.64% 19.71 1,208
2034 1,208 1.76% 21.26 1,214
2035 1,214 1.88% 22.82 1,220

控えめな条件にもかかわらず、
利払いは 9.3兆円 → 22.8兆円へ、わずか10年で2.4倍に膨張。

これは“莫大な累積赤字”が持つ重力そのものです。


■ 税収との比較(10年後の姿)


人口減少を考えれば「現在の税収が横ばい」と仮定したほうが現実的ですが仮に2%インフレが続きインフレ課税で税収入が増えると仮定しても

  • 税収入:約 69兆円~85兆円

  • 利払い:約 22.82兆円

つまり、

税収の27%~33%が利払いだけで吹き飛ぶ。

これでも“控えめな前提”での計算です。

ちなみにアルゼンチンがデフォルトした時、
税収に占める利払い比率はちょうど 33%前後 でした。

ここまで来ると、

  • 通貨はさらに売られる

  • 長期金利は2%で済まなくなる

  • 財政の自由度は急速に消える

もちろん、日本は新興国とは異なり、民間企業が潤沢な資金を有していますが、それでも影響は避けがたいものに。ちなみに長期金利が4%まで上昇していくと仮定したら、利払は46.4兆円になります


■ 最後に

私がスイスに留学していた青春時代の2008年、当時のスイスフラン円は80円前後でした。今日のレートは195円です。この数字が何よりの証拠です。財政を悪化させて良いことなんて何もありません。

上記はかなり甘くシミュレーションしても、
結局は似たような結論に行き着きます。

「とにかく備えておくべき」――これに尽きます。